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今回の選挙に立候補しない訳
JARLニュースで告示されています様に、2002年5月から2004年5月まで
の役員および評議員の選出選挙が開始されます。
私が評議員になった時点で、JARLの財政状況は好ましい状態にはなく、結局値上
げという方法で、財政状況の改善を計ろうとしました。当然私を含め、「正常な感覚」
を持った評議員は、値上げによる会員減少のため財政状況を好転することは難しいので
はないか?として値上げに反対しました。しかし、値上げのレールは既に引かれており
総会直前の時間制限のある評議員会では、理事会の提案をほぼそのまま承諾した形にな
ってしまいました。例え評議員会が値上げに反対の議決をしたとしても、理事会はその
意向を「尊重」するだけで、実質無視して総会に提案することは可能です。実際その通
りになりました。
値上げ後、会員数の減少に関して評議員会で見通しの甘さを追及しましたが、来年に
は下げ止る、の答弁を繰り返すのみで対応策は全く検討されませんでした。「組織検討
委員会」による数年後を見とおした組織改正の答申が出されましたが、役員にとって都
合の良い点だけを「つまみ食い」し、根本的な組織改正には取組むことは有りませんで
した。
評議員会では積極的に発言し、評議員会の雰囲気も私が居る間に随分変わりました。
しかし、評議員会の雰囲気が変わったところで、あるいは評議員会が理事会の提案、諮
問について異を唱える決定をしたところで、理事会の決定を何等拘束できません。無視
しても定款上なんら問題有りません。実際評議員会での決定が実施されず、無視された
事項は私の在籍期間中でもいくつもありました。
評議員になれば、理事会の動向に関する情報は良く入って来るが、理事会の流れを変
える事は、まず出来ないだろう。
ではどうすれば良いのか?理事になれば?
理事になったとしても10数名の中の一人でしかなく、とても動きを変えることは出
来ないだろうと思いました。結局色々考えた末、「監事」へ立候補する、という選択を
しました。監事は余り表に出ませんが、非常に重要な役割を担っています。会計監査報
告を検討し、それが間違い無いか最終判断をします。また、理事会の動きを監視し、時
に応じて指示をしたり出来ます。これはどういうことかと言いますと、会計監査報告で
納得できない事項があれば、さらに詳細な資料の提出を要求し、それでも納得できなけ
れば承諾を拒否できるのです。監事が承諾しないと、総会での会計報告が出来ず、しい
ては予算も組めないことになってしまいます。理事会に取っては、監事は理事会親派で
ないと非常にやりにくいのです。下手をすると総会自体の開催を危うくします。
監事の理事会に及ぼす影響力は、一理事の比ではありません。2年前に監事に当選で
きていれば、効果的な対応が出来たかも知れません。しかし、事ここに致っては、もう
手の打ちようが無いほどJARLは疲弊し、財政状況は悪化しています。会員に対する
説明義務も果たしていません。これらを有るべき姿に戻すためには、私のアマチュア無
線活動のみならず、私生活を全てJARLのために次ぎ込んでも足りないでしょう。
(私自身の能力も有りますが)このような状態のJARLのために、自分自身の生活を
犠牲にすることは辞めました。
総務省の動向を見ていますと、JARLを日本のアマチュア無線家の意見を代表する
団体とは見ていないように思われます。制度改正等には、JARLの元に結集して総務
省と交渉しないと実現しない、と思っていたのですが、さにあらず!
個人として交渉し、その意見に合理性があれば、次々と新しい制度や改正がなされて
います。つまり、交渉団体としてのJARLは存在価値を「全く」失ってしまったので
す。更に私をがっかりさせたのは、この財政状況が悪化している状態で、JARL創立
75周年記念事業(パーティーやらペディションが計画中?)を盛大にやる、と聞いた
からです。未だにバブルの夢から抜け切らない役員が多いようで、この後確実にやって
くる「JARL終焉」を、そんな役員と一緒に迎えたくは有りません。
ただ、全く無関心でいる気はなく、私が共感できる候補者はここで紹介して積極的に
応援させて頂きたいと思います。
2002年1月
JE1CKA 熊谷隆王
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